商品・サービスの総額表示は消費税増税の準備か

 来る2004/04/01から、商品・サービスの消費税を含む総額表示が義務づけられる。

 我が閑居老人は、消費税増税の時期が近づいたと思う。何故ならば、税込みの価格の総額表示は、消費者に自分が購入した商品・サービスの税額を知らせないことによって、増税を容易にしようとの狙いがあると思わざるを得ないからである。新たに消費税を導入したとき、消費税率を3%から5%に引き上げたとき、施政者は国民の反撃を受けた。同じ轍を二度と踏まないように、消費税に対する国民の意識を鈍らせるため総額表示に切り替えるのであろう。

 我が閑居老人は、己が納付する税には敏感だと自認しているのだが、価格の総額表示によって、ついつい認識が甘くなってタバコを買いすぎることを自覚している。

 閑居老人が大好きなタバコの税をあらためて調べてみた。

 我が閑居老人が購入する1箱270円のタバコの税の内訳は、
    国タバコ税:  62.52円(23.2%)
    地方タバコ税: 78.92円(29.2%)
         都道府県タバコ税: 19.38円(7.2%)
         市町村タバコ税:  59.54円(22.1%) 
    タバコ特別税: 16.40円(6.1%)
    消費税:    12.86円(4.8%)

    税の合計:  170.70円(63.2%)
    
    税抜き価格: 99.3円

 一般の商品・サービスと同様の税抜き価格でタバコの価格表示を行えば、価格:99.3円と表示し、代金を支払うときに上記の税の内訳を加算して270円となるのである。これではタバコの消費量が減るので、財務省と日本タバコ産業が抵抗し、過去から税込みの総額表示としているのであろう。

 税負担が多いガソリン、ビールについて日本たばこ産業が「高負担税物品の税負担率比較」を発表している。それによると、ガソリン(レギュラー 1L):55.7%、ビール(缶入り350ml):42.8%の税負担である。幸か不幸かは存ぜぬが、閑居老人はアルコールはやらないので関係ないが、ガソリンには大いに関心がある。愛飲家の方々の認識はいかがなものであろうか。例えば、200円のビールをぐいっと飲めば、86円の税金をも飲み込んでいると意識されておられるだろうか。そう言う閑居老人も、270円のタバコ1箱を喫煙するときに、170円の税金をスパスパと喫煙しているのだという意識が薄れているのである。また、我が閑居老人は、ガソリンについても10km走行する毎に55円のガソリン税を排気ガスとともに撒き散らしていることを忘れがちである。

 財務省は、消費者の価格比較がし易いなどと屁理屈を言っているが、税の内訳を明記しない価格の総額表示は、施政者にとって国民に税の負担を意識させずに増税する手段として好都合のシステムである。

 来る4月1日以降の買い物は、電子式卓上計算機を片手に行わなくてはならぬ。

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  • 遂に領収書から消費税額の表示がなくなる

    Excerpt:  2004年4月1日から、商品・サービスの価格表示が消費税込みの総額表示となったが、遂に来るべきものが来たという感じである。 Weblog: 閑居老人サミーの愚痴 racked: 2005-06-16 08:17